塗り薬でAGA治療をする際の注意点

塗り薬は手軽に使えるけど、効果が表れるには時間がかかる

AGAの治療薬には内服薬と塗り薬があります。塗り薬の効果の仕組みは血行促進と毛母細胞の活性化です。頭皮に薬を塗ると血管拡張作用により頭皮の血行を促進します。血液が毛母細胞へ栄養成分を届けやすくなるのです。そのため、毛母細胞の活動が活発になり毛が生えやすくなります。これとは別に「インスリン様成長因子1」や「血管内皮細胞増殖因子」の生成を活性化し、毛母細胞の育毛や発毛活動を促す作用もあります。 ただし、同じ成分の内服薬に比べると効果が表れるのが遅くなります。通常は内服薬で服用開始から3カ月程度で効果を実感する人が多いのですが、塗り薬は4から9カ月ごろから効果を実感する人が多いといわれています。その点をよく理解していないと効果が表れる前に諦めてしまうようなことも起こります。これでは、費用も時間も無駄になってしまいます。

塗り薬に副作用がある?

AGAの塗り薬にはごくまれに副作用があります。よく知られている副作用は頭皮の痒みやカブレです。またフケが増えたり、塗った場所が熱くなったりする副作用も確認されています。発毛成分の濃度が高いほど、これらの副作用が起きる可能性も高くなります。そのため、AGA治療の塗り薬を使用するときには、最初は発毛成分の濃度の低いものから始めたほうが無難です。 AGAの塗り薬の副作用のもう一つの原因が、基剤成分であるプロピレングリコールのアレルギーです。プロピレングリコールは医薬品や化粧品の溶剤として、よく使われているものです。塗り薬は国内製品の市販品や個人輸入品などが出回っています。しかし、副作用が確認されているからには、塗り薬を使用する前には必ずパッチテストをしましょう。