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| ・壊疽性筋膜炎(フルニエ症候群)では、肛門周囲膿瘍が急激に広がっていく。 ・皮膚を大きく切除し、徹底的に膿を取り除く必要がある。 ・術後は厳重な管理が必要となるが、時に致命的となることもある。 |
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壊疽性筋膜炎(フルニエ症候群)とは、肛門科領域でもっとも危険な病気のひとつ。 痔ろうや肛門周囲膿瘍によって生じた細菌感染が、急速に広範囲に広がっていく。 高熱や激痛が起こり、多くは敗血症という危険な状態に陥る。 最悪の場合死に至ることもある。 |
通常の肛門周囲膿瘍と違って、少々切開した程度では改善しない。 炎症が起こっている部位の皮膚を、思い切り大きく取り除く必要がある。 それでもどんどん炎症がひろがっていくことがあるので、何度も追加手術が必要となることもある。 (解説) この壊疽性筋膜炎は、フルニエ症候群と呼ばれています。 肛門科では数少ない、命にかかわる重篤な病気です。 この病気は痔ろうや肛門周囲膿瘍によって生じた細菌感染が、急速に広範囲に広がっていきます。 通常の肛門周囲膿瘍と違って、この病気では切開してもあまり膿が出てきません。繊維状の組織(筋膜)に茶色い膿がしみこんだようになっているため、どこまで攻めたらよいのか判断に迷わされます。 通常の肛門周囲膿瘍は、皮膚をある程度切開したら膿が全部出て楽になります。 一方このフルニエ症候群の場合には、少々切開したくらいでは改善することはありません。 この場合、感染している部位の皮膚を思い切り大きく取り除いて、炎症が広がるのを食い止める必要があるのです。 そしていくら大きく切除したつもりでも、切除部位の端からまた炎症が広がっていき、何度も追加切除が必要という恐ろしい状態に陥ることもあります。 この病気は独特の悪臭があり、何度か経験してしまうと、一見して「フルニエだ!」と直感でわかるようになってしまいます。 この病気の場合、患者さんは細菌による敗血症に陥り、最悪の場合死に至ることもあります。 強力な抗生物質を使用し、場合によっては集中治療室で厳重な管理が必要となります。 さいわいこの病気になる人はめったにおらず、大腸肛門科の専門病院であるわれわれの施設でも、この病気は年に一人見かけるかどうかという程度です。 わたしもこの病気はこれまでに数人しか担当したことはないのですが、なんとか皆さん命を落とさずに退院されました。 痔ろう・肛門周囲膿瘍の関連記事 痔ろう・肛門周囲膿瘍 まとめ|痔ろうとはなにか・痔ろうの原因|肛門周囲膿瘍とは|肛門周囲膿瘍・痔ろうの症状|肛門周囲膿瘍と痔ろうの関係|肛門周囲膿瘍で膿を出したあとどうするか|痔ろうのタイプについて|痔ろうの予防法|痔ろうを手術しないとどうなるか|痔ろうの手術の前に大腸内視鏡検査を|痔ろうの術式を比較する|痔ろうの手術(切開開放術)|痔ろうの手術(括約筋温存術)|痔ろうの手術(シートン法)|皮下痔ろう(I)の手術|低位筋間痔ろう(IIL)の手術|高位筋間痔ろう(IIH)の手術|坐骨直腸窩痔ろう(III)の手術|骨盤直腸窩痔ろう(IV)の手術|クローン病の痔ろうについて|異物による痔ろう・肛門周囲膿瘍|壊疽性筋膜炎(フルニエ症候群)|痔ろう癌とは|痔ろう手術後の変形や便漏れについて|痔ろう手術後の再発について
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