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排便障害とは

便が出にくい、強くいきんでも便がでない、残便感といった症状が起こる。

排便障害の原因となる疾患にはいろいろなものがある。

原因の疾患に応じて適切な治療法を選択する必要がある。
下剤や浣腸を使うだけでは解決せず、かえって症状が悪化することもある。

排便障害の治療に取り組んでいる病院は、一部の大腸肛門科専門病院に限られている。
(大半の病院では、排便障害の専門的検査や手術は行っていない)


排便障害の原因となる代表的な疾患について示す。
以下で示すようにいろいろな疾患があり、それぞれ治療法が異なる。



直腸重積

腸管壁がたるんで腸をふさぐことで、便が通過しにくくなる。
直腸粘膜脱

直腸の粘膜がたるんで脱出してくる。
排便障害3 直腸粘膜脱症候群

排便時に長時間いきむことによって、直腸の前壁に炎症が起こる。
排便障害4 奇異性排便時収縮

排便時に直腸の角度がきつくなり、便が通過しにくくなる。
直腸瘤:ちょくちょうりゅう

直腸の壁が弱くなって、一部が袋状になる。

便が袋の方向に向かってしまい、便が出にくくなる。

ここで示した他にも、「直腸がん」や「肛門狭窄」でも排便障害は起こりえる。


(症状)

「便が出口まで来てるのに出にくい」
「強くいきんでも便が出ない」
「残便感がある」 などの訴えがある。



(解説)

排便障害で大腸肛門科を受診される方は大変多いです。

ひとくちに排便障害と言っても、ここで示したようないろいろな病気が原因になっています。
原因に応じて、正しい治療方針を選択する必要があるのです。

排便障害の症状としては、「便が出口まで来てるのに出にくい」「強くいきんでも便が出ない」「残便感がある」などの訴えが起こります。

また、ここでは示していませんが、もちろん「直腸がん」や「肛門狭窄」でも排便障害は起こりえます。

排便障害で悩んでいる方の多くは市販の便秘薬や浣腸でなんとかしようとするのですが、原因となっている疾患に応じた正しい治療を行わなければ、症状は改善しません。
刺激性の下剤を使い続けることにより、かえって排便障害の症状が悪化しているケースもときどき遭遇します。


排便障害を訴える方が受診した場合、正しい治療方針を確立するために、はじめに大腸内視鏡検査排便造影検査で正しい診断をつける必要があります。

これらの検査で診断がついたら、治療を開始します。
排便障害の治療の基本は、生活習慣の改善や薬といった保存的治療です。
それほど重症でない排便障害の場合には、これだけで症状が改善してくることも多いです。

いっぽう、重度の排便障害で保存的治療が無効の場合には、疾患の状態に応じて手術が必要となることもあります。


これらの排便障害の検査や治療に取り組んでいる病院は、全国でも一部の大腸肛門科専門病院に限られます(各都道府県に一か所あればいいほうだと思います)。

排便障害で悩んでいる方は、一度大腸肛門科の専門病院を受診してみてはいかがでしょうか。





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