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肛門狭窄の手術

・皮膚弁移動術(sliding skin graft:SSG)について。
・この方法は、長期間経過した裂肛で肛門がかなり狭くなった場合に行われる。


肛門狭窄の手術1 この手術は、肛門がかなり狭い場合に行われる。

それほど狭くない肛門の場合には、別項の「裂肛切除+側方括約筋切開術」が用いられる。

裂肛を図の点線に沿って切除する。
肛門狭窄の手術2 瘢痕(ひきつれ)を取り除き、肛門を拡張して正常の広さに戻していく。
肛門狭窄の手術3 裂肛を切除した部位を図のように縫合する。
肛門狭窄の手術4 縫合するとまわりにつっぱりが生じ、このままでは縫合した部位が開いてしまう。

皮膚に三日月状の切開を入れて皮膚弁を移動させ、つっぱりを解除する。

これを皮膚弁移動術という。
(sliding skin graft:SSG)


(解説)

肛門があまり狭くなっていない裂肛であれば、慢性裂肛の手術(裂肛切除+側方内括約筋切開術)で治すことができます。

一方、長年裂肛を放置して、肛門がかなり狭くなってしまった場合には、この手術(皮膚弁移動術)が必要となります。

ほとんどの裂肛は、(裂肛切除+側方内括約筋切開術)で治すことができ、この手術が必要となるケースはそれほど多くありません。

この手術は、(裂肛切除+側方内括約筋切開術)と比べるとやや複雑で、縫ったりする必要があるので、術後の便通の管理を慎重に行う必要があります。

せっかく手術しても、術後に便秘や下痢をしてしまうと、縫った場所がはずれてしまって裂肛が再発することがあるため、この手術を行う場合には通常一週間くらいの入院をお勧めしています。

この肛門狭窄の手術は一見わかりやすいので、だれがやってもうまくいきそうに見える術式なのですが、縫った場所がはずれないようにして、しかも十分な広さの肛門に戻すには押さえるべきポイントがいろいろあります。

肛門狭窄の手術はポイントを心得ずに手術すると容易に再発します。
肛門科の専門病院で受けられることをお勧めします。



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