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肛門周囲掻痒症:いろいろな原因



「粘液の分泌+接触」 によるかぶれ(最も多いタイプ)

大腸から分泌された粘液が付着して、かぶれが起こる。
さらに以下のような要因が加わってかゆみが強くなる。

@セッケン、洗剤、下着などの接触。
A「掻きすぎ」や「紙でのこすりすぎ」。


「粘液の分泌+真菌(カビ)」 によるかぶれ

大腸の粘液が付着して湿った環境となったところに、カンジダというカビの一種が繁殖してかゆみが起こる。


・その他の原因

ぎょう虫などの寄生虫 (小児にときどき見られる)
全身疾患に伴うかゆみ (糖尿病や肝疾患のときに起こることがある)
肛門疾患によるかゆみ (痔ろう痔核などによる粘液付着によるもの)
食物によるかゆみ (コーヒー、酒、香辛料、乳製品などが原因となっていることがある)
悪性腫瘍によるかゆみ (パジェット病やボウエン病など)




(解説)

「肛門がかゆい」といって肛門科を受診される方は非常に多いのですが、その原因にはいろいろなものがあります。

かゆみの原因としてもっとも頻度が高いのは、腸から分泌された粘液が肛門周囲に付着することによって生じる「かぶれ」です。
粘液分泌が異常に多い場合には、大腸の炎症などが原因となっている可能性があるため、大腸内視鏡検査が必要となることもあります。

他にも「カンジダ」というカビや、「ぎょう虫」などの寄生虫や、食物などが原因となっていることもあり、原因を確定するのに苦労させられることもあります。

また痔核や痔ろうといった肛門の病気がある場合には、肛門周囲に粘液が付着しやすくなるためにかぶれが生じやすくなることもあります。

さらにこの病気の場合、まれに悪性腫瘍が原因となっていることもあります。薬でなかなか改善しない場合には、組織をとって顕微鏡でくわしくしらべる必要があります。



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