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慢性裂肛の手術

・慢性裂肛には、この裂肛切除+側方内括約筋切開術を行う。
・この方法は慢性裂肛の手術として、もっとも広く行われている。


慢性裂肛の手術1 慢性裂肛の手術

(肛門がそれほど狭くない場合に行う)
慢性裂肛の手術2 裂肛、みはりイボ、肛門ポリープを切除し、治りやすい形にする。
(ドレナージという)
慢性裂肛の手術3 裂肛のため、内括約筋の緊張が異常に強くなっている場合、これを元にもどす必要がある。

側方からわずかに切れ目を入れて軽くストレッチすることで、肛門の緊張を正常に戻す。
(側方内括約筋切開術:LSIS)


(解説)

慢性裂肛の手術について示します。(裂肛切除+側方内括約筋切開術)

この手術は、肛門がそれほど狭くなっていない段階の裂肛に行われます(参考:裂肛の重症度と治療方針)。
肛門科の手術の中では、頻度の高いもののひとつです。

慢性の裂肛は深いポケットのようになっており、治りにくい形になっています。
そのため裂肛を切除して、治りやすい三角形の形に整えてあげる必要があります(ドレナージといいます)。

裂肛の人は肛門の緊張がかなり強くなっている場合が多く、この場合緊張を正常の状態に戻さなければ裂肛が治りません。
肛門の側方からわずかに切れ目を入れてストレッチすることで、緊張を正常に戻します。
この操作を側方内括約筋切開術(LSIS)といいます。

ストレッチは加減が重要です。ストレッチが足りないと再発することがあり、逆に広げすぎると肛門がゆるくなる恐れがあるのでこれもよくありません。
きつすぎず、ゆるすぎずという手ごろな広げ具合で治すには経験が必要です。

ストレッチされた肛門は、術後にはちょうど良いくらいのしまりになります。我々の場合、治った後に肛門がゆるくなったと訴える方はまずいません。

手術すればほぼ全員(97〜98%)が治るのですが、手術しても排便状態が悪くて便秘や下痢を繰り返すような人だと、まれに再発することもありますので便通の管理が重要となります。

この手術はわりと単純な方法なので、日帰りや短期入院でも対処できることが多いです。



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