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直腸脱の手術(三輪-Gant法)

・直腸脱の手術:三輪-Gant法について。
・日本で最も広く行われている直腸脱の術式。
・全身麻酔が不要なので、高齢者でリスクの高い人にも行うことができる。


直腸脱の手術(三輪-Gant法)1 完全直腸脱では、筋層を含んだ直腸の全層がおおきく脱出する。
直腸脱の手術(三輪-Gant法)2 脱出した直腸の表面をおおっている粘膜を、大きくつまんで糸でしばっていく。
直腸脱の手術(三輪-Gant法)3 一箇所しばりおわった状態。
直腸脱の手術(三輪-Gant法)4 たくさんしばっていくと、大仏の頭みたいになってくる。

同時に脱出していた直腸が、少しずつ奥に引っ込んでいく。
直腸脱の手術(三輪-Gant法)5 脱出していた直腸が元に戻った状態。

肛門がゆるい人の場合、肛門周囲に特殊な繊維を通し、正常の締まりに近づける。
(ティールシュ法)


(解説)

ここでは、直腸脱の手術のひとつである「三輪-Gant法」について説明します。

この三輪-Gant法は、日本全国の大腸肛門科でもっとも広く行われている術式です。

いろいろな英語の文献を見る限り、この術式は欧米では評価されておらず、まったく行われていないようです。
私の知る限り、この術式は日本だけで行われているようです。

エビデンス(客観的な成績のこと)重視の欧米では成績が悪いから淘汰されたのか、それともただ単に欧米に知られていないだけなのか、私には分かりません。
(だれか知っている人がいれば教えてください)

われわれもかつては、直腸脱の手術を三輪-Gant法メインに行っていたのですが、再発率が高いという難点がありました。
そのため現在では、腰椎麻酔でできて比較的成績の良い「デロルメ法」を中心に行っており、三輪-Gant法はほとんど行われなくなっています。

ただし三輪-Gant法に習熟した医師であれば、再発率はもっと低い場合もあるようなので、そのような医師は現在でも三輪-Gant法を第一選択としているようです。



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