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大腸内視鏡検査:難しいのはどんな人? その1
※マニアックです。専門家以外が読んでもわからないと思います。
大腸内視鏡検査を行う場合、簡単な腸の人と難しい腸の人がいる。
簡単な腸の人では検査は早く終了し、難しい腸の人ではしばしばてこずらされる。
私の所属する病院では、内視鏡室のスタッフ(看護師)が気を使って、難しそうな人はベテランのDrへ、簡単そうな人は経験の浅いDrへ割り当てるようにしている。
経験の浅いDrに難しい症例をあててしまうと、はまってしまって検査がなかなか終わらなくなる。
そうなると自分の休憩や帰宅の時間が遅くなるので、彼女たちは真剣である。
ベテランの内視鏡スタッフであれば、難しそうな症例をかぎ分ける能力にすぐれているので、検査は早く終了することが多くなる。
大腸内視鏡検査が簡単そうな人を見分けるキーワードは、男性・中年・中肉中背・腹部手術歴なし・・・の四つである。
この四つの条件を多く満たしているほど検査は簡単なことが多く、条件から外れると難しくなることが多い(例外もしばしばあるが)。
(1)性別
女性は男性より比較的腸が長く、屈曲が強いケースが多い。
また女性は婦人科の手術をうけたことがある人が多く、これも女性の難易度が高くなるのと関係している(後述)。
私の場合、男性であれば約9割で軸保持(参照:無痛大腸内視鏡挿入法)可能であるが、女性の場合には7割弱まで低下する。
(2)年齢
中年の人(40〜60歳くらい)がいちばん難易度が低い。
10〜30代の若い人では、時に挿入の難易度が高くなっていることがある(特に若い女性)。
若い人の場合、大腸が緊張してキンキンになっていることが多い(spasmが強いと呼んでいる)ためである。
われわれが行っている大腸内視鏡の挿入法は「軸保持短縮法」と言い、これは大腸をコントロールして挿入しやすい形にもっていきつつscopeを進めていく方法である。
この挿入法では、腸が硬くて緊張していると腸のコントロールに苦労させれられることがある。
(ループ挿入法で腸にカメラを押し込んでいくのであれば、この苦労はさほどしなくても済むのだが)
だから強いspasmが予想されるケース(若くて緊張している人が多い)では、spasmを緩和するための特別な対処法が必要となる。
いっぽう若い人とは逆に、高齢者の場合も難度がしばしば高くなる。
高齢者では、腸が長くなっているケースがよくある。
さらに前処置が悪くて腸に便が残っていることも多い。
高齢者では下剤を十分飲むのが難しいうえに、大腸憩室のために腸内にパチンコ玉状の便が多数残存していることもよくある。
大腸内視鏡検査:難しいのはどんな人? その2へ続く
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