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弛緩型便秘

・弛緩型便秘は、もっとも頻度が高いタイプの便秘。
・大腸の蠕動(ぜんどう)が不十分なために起こる。高齢者や運動不足の人に多い。
・食物繊維と水分を摂取し、緩下剤で対処する。
・刺激性の下剤は必要最小限にする必要がある。


弛緩型便秘
大腸の蠕動(ぜんどう)が弱いため、便秘が起こる。

高齢者や体力の低下した人、運動不足の人に多い。

症状
「便意を感じない」
「何日も便がでない」
「下剤を飲まないと便がでない」 などの訴えが多い。


(1)生活上の注意

朝食を必ず摂取し、腸のぜん動をうながす。
朝冷たい水か牛乳を飲むのも効果が大きい。


・食物繊維をとる

野菜、穀物、豆類、海草などを意識して摂取する。
現代の日本人は繊維質の摂取量がかなり少なくなっており、これが便秘発生の大きな要因となっている。
食事だけで十分な繊維を摂取できない場合には、市販のサプリメントで補充してもよい。
おすすめは寒天。水分摂取が不十分でも効果があるし、ダイエット効果もある。


・水分を十分とる

食物繊維だけを多く摂取しても、便通が改善されないことがある。食物繊維を摂取した場合には、それを膨張させて便の量を増すために水分も十分に摂取する必要がある。


・よく歩く

運動不足の人は腸の蠕動が不足することで便秘となる。
腸の蠕動を促すには毎日一定の時間歩いたほうがよい。



(2)薬の使い方

塩類下剤(マグラックスやカマグ)が基本。
刺激性下剤は、数日間便が出ないときだけ、最小限に使用するのがよい。

状況に応じて、「食物繊維の作用がある薬」や、「腸のぜん動を促進させる薬」や、「排便を促す座薬」を用いることもある。





(解説)

弛緩型便秘は、もっとも頻度が高いタイプの便秘です。

このタイプの便秘は、大腸の蠕動(ぜんどう)が不十分なために起こります。

体力の低下した人や運動不足の人に見られることが多く、最近では高齢者が増加したことでこのタイプの便秘が増えてきています。


弛緩型便秘の症状は、後述する「けいれん型便秘」とは異なっており、「何日も便意を感じない」とか、「便が何日もでず、おなかが張ってきた」といった訴えが多くなります。


弛緩型便秘に限らず、すべてのタイプの便秘に共通している生活上の注意事項としては、食物繊維と水分を十分に摂取することが重要です。

また、歩くことで腸のぜん動が促されるので、毎日一定時間歩くことをお勧めしています。

朝食をかならず摂る習慣をつけることも、腸のぜん動を促進する上で有効です。


弛緩型便秘の場合、酸化マグネシウム(カマグやマグラックス)という便をやわらかくするタイプの薬を主に用います。
また、食物繊維を補充するための内服薬を処方することもよくあります。
この場合、刺激性下剤の使用は必要最小限にするのが基本です。

いうまでもないことですが、どのタイプの便秘であっても、必ず大腸内視鏡検査を受けて正しい診断をつけてから治療を開始する必要があります。



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