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都心の大腸内視鏡検査と中小都市の大腸内視鏡検査
私は東京都心のどまんなかにある医療機関(以下「都心」と略記)と、首都圏の中小都市にある医療機関(以下「中小都市」と略記)をかけもちで勤務している。
両方の施設で大腸内視鏡検査を行っているのだが、患者層にかなりの違いがある。
「中小都市」の患者さんは、中年以降の人が多い。
特に大腸内視鏡検査を受ける人の平均年齢は、60代くらいになるのではないかと思う。
これは日本全国の大多数の病院でも同じような感じになると思う。
いっぽう「都心」の周囲はオフィスだらけで、この町にいる人はほぼ全員が働いている人と言っても過言ではない。
近隣に住んでいる人はほとんどいないので、高齢者もめったに見かけない。
患者さんの多くはホームページを調べてから来院するので、若くて働き盛りの人ばかりが受診してくる。
必然的に大腸内視鏡検査を受ける人の平均年齢は、30〜40代くらいになってしまう。
「都心」では60代以上の方を検査することはあまりない。
これは消化器診療を行う医療機関としては、かなり特殊なケースだと思っている。
「中小都市」をふくむほとんどの病院では、30代くらいまでの若い女性が大腸内視鏡検査を受ける比率はかなり低い。
いっぽう「都心」では、若い女性が大腸内視鏡検査を受ける比率がやたらと高い。
私は「都心」だけで年間700〜800件ほどの大腸内視鏡検査を行っているが、そのうち若い女性の比率は30%に近いのではないかと思う。
(「中小都市」では5%以下である)
大腸内視鏡検査:難しいのはどんな人? その2 でも書いたが、私が大腸内視鏡検査で一番ストレスを感じるのが、この「若い女性」である。
強力な麻酔を使ってループ挿入法で挿入するのなら、挿入すること自体は別に難しくない。
でも、軽い麻酔を使って軸保持短縮挿入法を駆使し、「痛くなく」挿入するにはかなりの神経を使う。
極端な話、中肉中背中年男性の大腸内視鏡検査に要するストレスを1とすると、若い女性ではそのストレスが5〜10くらいに感じることもしょっちゅうである。
中年男性の大腸内視鏡検査をやっている最中には、私はこんな風に感じることが多い。(私だけだろうか・・・)
「いらっしゃーい。こちらへお進みください・・・」
いっぽう若い女性の大腸内視鏡検査をやってる最中には、こんな風に感じることが多い。(不適切な表現ですみません)
「入ってこないで。大きな声出すわよ・・・」
だから、「都心」で若い女性を数多く検査した後は、「大腸内視鏡はやはり難しい・・・」と思わされることがしばしばである。
そしてその翌日「中小都市」で、中年以降の男性を中心に大腸内視鏡検査を行うと、自分の腕が格段に上がったような気がしてしまう。
どのような患者さん相手でも、軽々と挿入してしまうのが理想だが、道はまだまだ長いようである。
もし「若い女性を軸保持短縮挿入法で無痛で行うなんて簡単じゃないか・・・」と思っている方がいらっしゃれば、ぜひお手並みを拝見したい。
そんな大腸内視鏡の達人はいませんか・・・
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