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直腸脱術後の再発について

直腸脱の手術を行った場合、どうしても一定割合で再発が起こる可能性がある。
この再発率は、術式により異なる。

若い人の直腸脱に直腸固定術(経腹的手術)を行い、肛門括約筋のしまりが元に戻れば、再発率はかなり低い(数%)

高齢者でもともと肛門のしまりがゆるくなっており、経腹的手術ではリスクが高く経肛門的手術を行う場合、再発率は経腹的手術よりどうしても高くなる。

このような場合、再発を繰り返して何回も手術が必要となるケースもまれではない。


(解説)

現在の医学では、直腸脱の方全員を一回の手術で治すのは不可能です。
ここで術式別に、再発率を示します。


(経腹的手術)

若い人で全身麻酔のリスクが低い場合には、通常経腹的手術である直腸固定術が行われます。

この手術の成績は良好で、大半の人を一回の手術で治すことができます。(再発率は数%程度)
もし再発しても、粘膜脱程度の軽い直腸脱で済むことが大半です。


(経肛門的手術)

直腸脱は高齢者に発生することが多いので、全身麻酔の手術(経腹的手術)が行えないケースがどうしても多くなります。

このような場合、リスクの低い腰椎麻酔や局所麻酔で行える術式を優先して行うことになります。
たとえばデロルメ法三輪-Gant法アルトマイヤー法などの経肛門的手術が選択されることになります。
(肛門がゆるくなっているケースではティールシュ法を加えることもある)

われわれの施設の再発率は、デロルメ法は10%程度、三輪-Gant法では20%程度になります。

われわれの施設では、高齢者の直腸脱の場合、始めにデロルメ法を行うことが多いです。

三輪-Gant法はわが国でもっとも広く普及している術式なのですが、再発率が高かったので現在われわれの施設ではほとんど行っていません。
ただし三輪-Gant法の上手な医師であれば、再発率はもっと低い場合もあるようなので、そのような医師は三輪-Gant法を第一選択としているようです。


われわれの施設では、デロルメ法で再発した場合には、再度デロルメ法を行うか、アルトマイヤー法というさらに一歩進んだ手術を行うことになります。
また、高齢者の直腸脱で大きく脱出する場合には、はじめからアルトマイヤー法を行う場合もあります。

高齢者の直腸脱の場合、何回も再発を繰り返して、2回も3回も手術してやっと脱出しなくなるケースもまれではありません。


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