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痔核硬化療法(ジオン)

・痔核硬化療法(ジオン)は、近年になって普及してきた痔核の治療法。
・ジオンが使えるタイプの痔核と、使えないタイプの痔核がある。
・切らなくて済むかわりに、痔核根治手術とくらべて再発率がかなり高い。


硬化療法(ジオン)1 ・内痔核

奥のやわらかい粘膜が脱出するタイプ。

ジオンで治療可能。
硬化療法(ジオン)2 ・内外痔核

内痔核と同時に外側のかたい皮膚(外痔核)も脱出する。

ジオンだけで治療するのは難しく、切除したほうがよい場合が多い。
このタイプに無理してジオンを行うと、かえって腫れがひどくなってしまうことがある。
硬化療法(ジオン)3 内痔核にジオンを注射する。

一見簡単な治療に見えるが、正確な場所に打たないと効果がない上に、合併症が起こることもある。
硬化療法(ジオン)4 硬化してしぼんだ内痔核は、脱出しなくなる。

再発率は15%程度。


(解説)

ジオンは比較的最近発売された薬です。

これは痔核に特殊な液を注射して、固めてしぼませる治療法です。

一見簡単な治療法に見えますが、正しい位置に注射するには技術が必要です。
間違った使い方をすると、直腸に潰瘍をつくったり、肛門が狭くなったり、ひどく腫れたりすることがあるのです。

そのためこの薬を使う許可を得るには、ジオン治療に長年たずさわっている肛門科専門医による講習を受ける必要があります。


また、この治療法は再発率が高く、治験(発売前に肛門科専門病院で行われた臨床試験)では1年後に15%程度の再発があることが分かっています(手術した場合には、再発することはほとんどありません)。

さらに5年後10年後の再発率がどうなるかということもまだ分かっていません。1年後に15%の再発率なので、当然それ以後の再発率は15%より高くなるということです。

そのためわれわれの施設では、脱出する痔核の治療法としては、成績の良い痔核根治手術(けっさつ切除術)を第一にお勧めしています。


ただし「どうしても切りたくない」という人や、手術のリスクが高い超高齢者などにこの方法を用いるのは良い選択だと思います。



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