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| ・痔ろうの術式には、切開開放術、括約筋温存術、シートン法の3種類がある。 ・それぞれの術式に長所と短所がある。 ・痔ろうの状態に応じて、適切な術式を選択する必要がある。 ・正しい術式を選択しないと、再発を繰り返したり便漏れを起こすリスクが生じる。 |
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| 長所 | 短所 | |
| 切開開放術 単純痔ろうに用いられることが多い。 |
もっとも再発率が低い。 (1〜2%) 背中側の浅い単純痔ろうによく用いられる。 短期入院手術にも対応できる。 |
複雑痔ろうにこの方法を行うと、変形が起こる恐れがある。 特に前方(腹側)や側方のIIL型痔ろうや、III型IV型痔ろうに用いられることは少ない。 |
| 括約筋温存術 複雑痔ろうに用いられることが多い。 |
うまく決まれば、もっとも変形の起こる可能性が低い。 | 再発率が高い(15%くらい)。 術後の排便コントロールを慎重に行う必要があるので、通常一週間程度の入院が必要となる。 |
| シートン法 複雑痔ろうに用いられることが多い。 |
再発率が低く(3%くらい)、変形もまず起こらない。 短期入院手術にも対応できる。 |
ゴム輪が外れて治るまでに時間がかかることがある。 しばらくゴム輪をつけておくので、気にする人もいる。 |
(解説) 痔ろうの術式は、大きく分けて3つあります。 切開開放術、括約筋温存術(くりぬき法)、およびシートン法(ゴム輪法)がそれです。 それぞれの術式には長所と短所があるので、すべての痔ろうを一つの術式で治そうとするのではなく、痔ろうのタイプに応じて最適な術式を使い分ける必要があります。 大雑把に言えば、単純で浅い痔ろう(I型痔ろうや、背中側のII型痔ろう)は切開開放術で、複雑な痔ろうや深い痔ろう(前方側方のII型痔ろうや、III型痔ろう・IV型痔ろう)はシートン法や括約筋温存術が用いられることが多いです。 我々の治療方針は、全国の大腸肛門科専門病院の中でも標準的なやりかただと思われますが、医師の考え方によって治療方針が異なる場合も多いので、主治医と相談して納得した上で治療を受けるのが大事です。 痔ろう・肛門周囲膿瘍の関連記事 痔ろう・肛門周囲膿瘍 まとめ|痔ろうとはなにか・痔ろうの原因|肛門周囲膿瘍とは|肛門周囲膿瘍・痔ろうの症状|肛門周囲膿瘍と痔ろうの関係|肛門周囲膿瘍で膿を出したあとどうするか|痔ろうのタイプについて|痔ろうの予防法|痔ろうを手術しないとどうなるか|痔ろうの手術の前に大腸内視鏡検査を|痔ろうの術式を比較する|痔ろうの手術(切開開放術)|痔ろうの手術(括約筋温存術)|痔ろうの手術(シートン法)|皮下痔ろう(I)の手術|低位筋間痔ろう(IIL)の手術|高位筋間痔ろう(IIH)の手術|坐骨直腸窩痔ろう(III)の手術|骨盤直腸窩痔ろう(IV)の手術|クローン病の痔ろうについて|異物による痔ろう・肛門周囲膿瘍|壊疽性筋膜炎(フルニエ症候群)|痔ろう癌とは|痔ろう手術後の変形や便漏れについて|痔ろう手術後の再発について
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